こそこそ こそこそ ないしょ話 その手に いま隠した紙はなあに? 悪口ばかり言っていた子も あまり話をしていなかった子も 同じ紙を持っていた 持っていないのは わたしだけ? 仲良しだと 友だちだと思っていた そう思っていたのは わたしだけなの? その日が近づいてくると みんな集まって なにかを話している 輪にはいれないのは わたしだけ 心にはった薄氷が パリンと割れて胸の奥にささった日 きょうは あの子の誕生会
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