太陽系第四惑星の
赤褐色の星 火星
山あり谷ありの地球とよく似た地形
二酸化炭素の大気に
ドライアイスの雲がたなびく
舞いあがった赤さびは
昼間の空を赤く染めるという
雄大な渓谷や川のような跡に
生命が存在していたかもしれないと
火星の歴史がひもとかれたとき
大地はなにを語るのだろう
漆黒の宇宙に浮かぶ
瑠璃色の星 地球
地球の未来が火星と重なっていくとしたら
地球の歴史はなにを語る
大地は愚かな人類の痕跡を伝えるのだろうか
粉々に砕けた人類の造形物が
空に舞いあがっていくとき
青い空はどう染まる
火星の夕焼けは 青い
赤い空を青く 青く染めていく
青く輝いた太陽は
懐かしい色をうつしだしているのだろうか