山下佳恵詩集『あなたへ』


ジャングルジムに登ると


ジャングルジムに一段一段登っていくと
だんだんと近づいてくる空
初めて一番上に腰かけた時の思い出
大きく高くみえた子供の頃
あの頃と同じように空は高く
とおりぬけていく風の音をきく
いつのまにか時は流れ
大人になったいま
ジャングルジムを登っていく子供の姿を
下から見守る
子供もまた空を見上げ何かを思うだろうか
過去から未来へ
その子も親になって上に登っていく子供の姿を見守るだろうか


「 ジャングルジムに登ると 」( 了 )

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