霧雨のなか 痩せこけた小さなねずみが一匹 ヨタヨタと道を横切っていく すぐ側に人間がいるのに気がついているのか いないのか 気にすることなんか全然出来ないくらい 歩くことだけで精一杯 この飽食の日本で ねずみ一匹が食べていくぐらい いくらでもあるだろうに 痩せこけたねずみは ただ一匹 人間など頼りにするものか とばかりに 歩いていく
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